20世紀西洋人名事典 「ロランドルジュレス」の解説
ロラン ドルジュレス
Roland Dorgelés
1886.6.15 - 1973.3.18
フランスの小説家。
アミアン生まれ。
本名ロラン・レカブレ〈Roland Lécavelé〉。
美術学校で学んだ後、ジャーナリストとなり、カルコ、マッコルランなど前衛芸術家と親交を持つ。第二次世界大戦に従軍しその体験をユーモアと哀歓を交えて描いた「木の十字架」(1919年)でフェミナ賞を受賞し、一躍文名を得る。観念上の問題をさけ、戦争のむごたらしい現実を素朴で力強いタッチで描き、独特のレアリスムを生む。’29年アカデミー・ゴンクール会員となる。他の作品は「美女のキャバレー」(’19年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報