日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローソン銀行」の意味・わかりやすい解説
ローソン銀行(株)
ろーそんぎんこう
Lawson Bank, Inc.
コンビニエンス・ストアのローソンが設立した銀行。コンビニなどに現金自動預金支払機(ATM)をおいて銀行サービスを提供する流通系銀行でもある。2018年(平成30)に開業。コンビニなどに約1万3000台のATMを設置し、利用者や提携金融機関から得られるATM手数料を収益の基盤とする。農業協同組合(JA)、信用金庫などにもATMを設置し、地域金融機関との提携を目ざす。口座開設者にキャッシュカードを発行(通帳はない)し、スマートフォンやパソコンを通じて、預金、カードローンなどのサービスを提供する。スマートフォン、QRコード、電子マネーなどすべての決済手法に対応できるプラットフォーム構築を目標に掲げている。実店舗をもたず、他行との資金決済に必要な仮想支店の名称は「おにぎり」「チョコ」「サラダ」などローソンが扱う商品から採用。本社は東京都品川区大崎。資本金116億円(出資比率はローソン95%、三菱UFJ銀行5%)、預金残高510億円、口座数約6万5000(2021年3月)。
[矢野 武 2022年4月19日]