視力障害が高度に認められ、矯正困難で日常活動や社会生活に支障はあるが、まだ視力は残存して活用できる可能性がある状態。世界保健機関(WHO)の分類では矯正視力0.05以上0.3未満の状態。リハビリテーションの分野では残存視力を活用できるレベルであるため低視力と表現される。医学用語としての弱視とは区別して用いられる。こうした視力障害に対しては、残された視力を使って生活できるよう援助する、医療と福祉両面からのロービジョンケアが重要となる。特別な屈折および調節補正レンズなど視覚補助具の利用、照明のくふう、社会資源や福祉制度の利用など、情報提供や助言とともに指導や訓練を行う。またノーマライゼーションの観点からの街づくりなども視野に入れる必要がある。日本ロービジョン学会に属する医師や視能訓練士ほか医療従事者、福祉専門職が全国の医療施設や福祉施設などでケアにあたっている。
[編集部]
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