法則の辞典 「ローレンツ比」の解説 ローレンツ比【Lorentz ratio】 金属試料の熱伝導率を λ,電気伝導率を σ,その試料の絶対温度を T としたとき,λ/σT をローレンツ比という. すべての電子が単一の緩和時間をもっていて,熱伝導は伝導電子のみによって行われるとし,その電子系がフェルミ縮退している場合には,この値は となる.大部分の金属については室温付近できわめてこれに近い値となる.ヴィーデマン‐フランツの法則*,ローレンツ数*も参照. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報