ワステカ族(読み)ワステカぞく(その他表記)Huastec

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワステカ族」の意味・わかりやすい解説

ワステカ族
ワステカぞく
Huastec

メキシコ東部,ベラクルス州およびサンルイスポトシ州に住むマヤ語系の一民族。人口約 15万と推定される。他のマヤ族とは地理的に離れ,言語的近縁関係も薄く孤立した存在である。かつては独自のワステカ文化を生み出した。中央アメリカに広く信仰されたケツァルコアトル神は,もともとワステカ文化の神であったという。葬制儀礼などはマヤ文明との共通性もみられる。 1950年頃からの都市化と近代化現象のなかで,ワステカ語人口も急減し,伝統的文化は失われようとしている。トウモロコシ農耕を主とするが,コーヒー,リュウゼツラン (竜舌蘭) など換金作物生産の比重が高くなっている。工芸品の刺繍が有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む