ワステカ文化(読み)わすてかぶんか(その他表記)Huasteca

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワステカ文化」の意味・わかりやすい解説

ワステカ文化
わすてかぶんか
Huasteca

メソアメリカ文明の古典期後期(600ころ~900ころ)から後古典期(900ころ以降)において、メキシコ湾岸北部から内陸部のサン・ルイス・ポトシやケレタロの地方に発展した文化。南方のマヤ語の系統の言語を話した。基壇の上に円形の建物を築き、土器と石彫、貝細工、織物に優れた技術を発揮した。後古典期の石彫では「青年」の像が有名で、太陽を象徴する子供を背負い、身体には、花、太陽、トウモロコシ、トカゲの頭、そのほか文字のようなものをいれずみしている。後古典期の土器は、クリーム色の地に黒、暗赤色、濃茶、橙(だいだい)などの色で彩文したものが多く、把手(とって)または注口のついた壺(つぼ)、把手・注口付き人物あるいは動物の象形土器など独特のワステカ様式を生み出している。

[大貫良夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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