わたつみ石(読み)わたつみせき

最新 地学事典 「わたつみ石」の解説

わたつみせき
わたつみ石

watatsumiite

化学組成KNa2LiMn2V2Si8O24鉱物単斜晶系,空間群Cc,格子定数a1.6450nm, b1.2492, c0.9995, β115.32°,単位格子中4分子含む。微細短柱状結晶。ガラス光沢。劈開ほぼなし。硬度5.5〜6。計算密度3.24ɡ・cm3。黄緑色,条痕帯緑白色。多色性中程度,帯黄〜淡黄緑色,二軸性正,屈折率α1.686, β(計算値)1.694, γ1.720,2V = 60°。ネプチューン石族に属する。岩手県田野畑鉱山の変成マンガン鉱床中,石英アルカリ長石カリフェリリーキ閃石に伴って産出。ネプチューン石のMn・V置換体で,ネプチューンがローマ神話に出てくる海神であることから,この鉱物を日本の海神である「わたつみ」にちなみ松原聰ほかによって命名(IMA 2001-043)。参考文献Matsubara et al.(2003) JMPS, Vol.98:142

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