海王石(読み)かいおうせき

最新 地学事典 「海王石」の解説

かいおうせき
海王石

neptunite

化学組成KNa2Li(Fe2+, Mn2+2Ti2Si8O24鉱物。単斜晶系,空間群Cc,格子定数a1.646nm, b1.250, c1.001, β115.4°,単位格子中8分子含む。ほぼ正方形断面をもつ柱状結晶黒色,しばしば内部反射により濃赤褐色に見える。ほとんど不透明,ガラス光沢,条痕は赤褐色。劈開{110}に完全。硬度5~6,比重3.19~3.23。薄片では淡黄~橙赤~褐赤色,多色性あり。屈折率α1.690~1.691, β1.693~1.700, γ1.719~1.736, 2V(+)36°~49°。光分散vr強。Mn2>Fe2のものは,マンガン海王石(mangan-neptunite)で,固溶体を形成。また,Mn2+>Fe2+でV>Tiのものは,わたつみ石(watatsumiite)という。蛇紋岩やかすみ石閃長岩中に産する。特に,米国カリフォルニア州San Benitoの蛇紋岩からは,ベニト石などに伴い,ソーダ沸石に埋没した大型(長さ6cmに達する)結晶が産出名称はもともとエジリンスカンジナビア海神,Ægirに由来)に伴って産出したので,ローマ神話に出てくる海神,Neptuneに由来。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 松原

《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...

冬将軍の用語解説を読む