化学辞典 第2版 「ワッケンローダー液」の解説
ワッケンローダー液
ワッケンローダーエキ
Wackenroder's solution
低温でSO2の濃厚水溶液にH2Sを通すと得られる,コロイド状の硫黄が懸濁した微酸性の水溶液で,硫酸,ジチオン酸,および各種のポリチオン酸が含まれている.液は空気中に放置すると,チオン酸は分解して,S,SO2,SO42-に変化する.1845年にH.W.F. Wackenroderが発見した.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報