ワヤン・ゴレ(その他表記)Wayang Golek

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワヤン・ゴレ」の意味・わかりやすい解説

ワヤン・ゴレ
Wayang Golek

インドネシアの棒人形芝居。ジャワ中部西部を中心に行われ,特に西部のバンドン,ボゴール付近では,宗教儀礼に伴うこともある。ゴレとは「動かす,転がす」の意味。ダラン (人形遣い) は人形の首下につけた主軸棒を左手でもち,右手で人形の両手につけた棒をあやつる。人形の顔は,仮面舞踊ワヤン・トペンを思わせる作りで,足はなく,衣装はジャワさらさのバティックを用いる。音楽はガムラン編成。

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関連語 トペン

世界大百科事典(旧版)内のワヤン・ゴレの言及

【ワヤン】より

…これも今日では衰退の極にあり,中部ジャワの2人ほどのダランによって継承されるだけである。 でく人形による芝居はワヤン・ゴレwayang golekと呼ばれる。これは18世紀以降,中国の指人形の影響下に創案されたもので,中部ジャワにおける《メナク物語》(ペルシアに由来する)をとるものと,バンドンを中心とする西部ジャワにおけるインドの二大叙事詩を素材とするものの2種がある。…

※「ワヤン・ゴレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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