日本歴史地名大系 「ヲサルベツ牧」の解説 ヲサルベツ牧をさるべつまき 北海道:胆振支庁伊達市ヲサルベツ牧近世後期にアブタ・ウス牧として形成された富川(とみかわ)牧・岡山(おかやま)牧・平野(ひらの)牧・豊沢(とよさわ)牧のうちの岡山・平野・豊沢の三牧の総称。現在の虻田(あぶた)町市街から伊達市と室蘭市の境であるチマイベツ川までの地域にあたり、長流(おさる)川流域を中心とする。前述の四牧は一八〇五年(文化二年)頃の成立(豊浦町の→富川牧)。「東蝦夷地場所大概書」に「宇寿場所」の「小砂留別」について「牧三ケ所 内岡山牧・平野牧・豊沢牧」とあり、「一面平地にして木立所々に有之、木賊 萱 葛の類生茂り川伝奥深く候故、御牧の馬年中秣 呑水とも差支なし」と牧場経営に適していたことが記されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by