アウトレットモール(読み)あうとれっともーる(その他表記)outlet mall

デジタル大辞泉 「アウトレットモール」の意味・読み・例文・類語

アウトレット‐モール(outlet mall)

複数アウトレットストア中心につくられたショッピングセンター
[補説]日本での本格的な営業は、平成5年(1993)埼玉県ふじみ野市で開業したものに始まるとされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アウトレットモール」の意味・わかりやすい解説

アウトレットモール
あうとれっともーる
outlet mall

専門店や百貨店などで販売されている有名ブランド品を低価格で販売するショッピングモールアウトレットは「放出品、はけ口」の意で、工場直販店のファクトリー・アウトレットと小売業者によるリテール・アウトレットがある。1980年代にアメリカで誕生した小売業の形態で、日本では1990年代以降、大都市圏や観光地に巨大なモールが次々につくられた。メーカーにとっては、型番変更後の旧在庫品や返品された商品など、いわゆる「訳あり品」を割引価格で販売して現金化できるというメリットがある。一方、買い手にとっては一か所でさまざまなブランド品を安く購入できるというメリットがある。日本においては、大手商社などが開設し、巨大駐車場や多くの飲食店テナントが入るフードコートを付随するなどの特徴がある。人気化したことでアウトレットモールが急増し、メーカーにとっては不可欠な販売ルートの一つになった。そのため、多くのメーカーはアウトレットモール向けの商品ラインをもつようになっており、在庫処分という当初の意味合いは変質している。

[編集部]

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知恵蔵 「アウトレットモール」の解説

アウトレット・モール

製造業者や小売業者が、売れ残りや旧モデルの在庫品、傷もの、規格外品、サンプル品などを販売するアウトレット・ストアが集積したショッピングセンター。アウトレット・ストアには、製造業者の工場直売店のファクトリー・アウトレットと小売業者が経営するリテール・アウトレットがあるが、いずれも正規の販売経路小売店舗での販売に影響を与えないことが開設の条件であり、不便な立地にならざるをえない。そこで集客のために、アウトレット・ストアが集積して、モールを形成するようになった。アウトレット・モールは、1980年代に米国で急速に発展した。顧客にとっては有名ブランド品を破格の値段で購入できるという魅力があり、アパレルメーカーSPAにとっても、ブランドイメージを損なうことなく余剰品を処分できるというメリットがある。

(懸田豊 青山学院大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「アウトレットモール」の解説

アウトレットモール

工場直販や放出品を扱うショップが集まっているショッピングセンター。この種の業態は、1980年代にアメリカで生まれた小売業の新しいスタイルが基となっており、シーズン遅れや廃番、多少キズがあるといった高級ブランドの商品を、2~9割引の大特価で提供する在庫処分専門店の集合体であった。日本では93年、埼玉県入間市に最初の店が登場。以後郊外を中心に20以上のアウトレットモールが生まれ、現在全国的に広がっている。店舗は、メーカーが自社生産品や自社企画品を販売する「ファクトリーアウトレット」と小売店がメーカーから仕入れた在庫品を扱う「リテールアウトレット」に大別できる。有名アウトレットセンターはおもに郊外に作られ、飲食店舗なども併設した大規模な施設が多い。

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