専門店や百貨店などで販売されている有名ブランド品を低価格で販売するショッピングモール。アウトレットは「放出品、はけ口」の意で、工場直販店のファクトリー・アウトレットと小売業者によるリテール・アウトレットがある。1980年代にアメリカで誕生した小売業の形態で、日本では1990年代以降、大都市圏や観光地に巨大なモールが次々につくられた。メーカーにとっては、型番変更後の旧在庫品や返品された商品など、いわゆる「訳あり品」を割引価格で販売して現金化できるというメリットがある。一方、買い手にとっては一か所でさまざまなブランド品を安く購入できるというメリットがある。日本においては、大手商社などが開設し、巨大駐車場や多くの飲食店テナントが入るフードコートを付随するなどの特徴がある。人気化したことでアウトレットモールが急増し、メーカーにとっては不可欠な販売ルートの一つになった。そのため、多くのメーカーはアウトレットモール向けの商品ラインをもつようになっており、在庫処分という当初の意味合いは変質している。
[編集部]
(懸田豊 青山学院大学教授 / 2007年)
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