アジアNIES(読み)アジアニーズ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジアNIES」の意味・わかりやすい解説

アジアNIES
アジアニーズ

NIESとは新興工業経済地域 Newly Industrializing Economiesのことをいい,アジアにおいて 1970年代以降急速な工業化と高い経済成長率を達成した諸国,地域をさす。具体的には韓国台湾シンガポール,ホンコン。これらの諸国は製造品輸出を中心に 80年代も引続き成長を続け,1人あたりの所得は 2000~9000ドルに及び,海外投資を行うまでになっている。 80年代末にはアメリカとの経済摩擦が表面化しはじめると同時に内需主導型成長パターンを定着させ,ASEAN諸国からの製品輸入拡大,その結果タイ,マレーシアが NIESに続く成長をとげるなど,アジア全体の経済成長に大きく寄与している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む