アヘンアルカロイド

化学辞典 第2版 「アヘンアルカロイド」の解説

アヘンアルカロイド
アヘンアルカロイド
opium-alkaloid

ケシアルカロイドともいう.アヘン主成分をなすアルカロイド総称.一般に,構造上はイソキノリン骨格を一部に含み,イソキノリンアルカロイドに属するが,さらにモルヒネ系(モルヒネ,コデインなど),パパベリン系(ベンジルイソキノリン型),およびナルコチン系アルカロイドに分類される.モルヒネがもっとも代表的なもので,アヘン中にメコン酸の塩として存在している.モルヒネ系アルカロイドは,鎮静,鎮痛作用が,パパベリン系,ナルコチン系には,鎮痙作用がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアヘンアルカロイドの言及

【アルカロイド】より

…主要なアルカロイドとして次のようなものが挙げられる。 (1)アヘンアルカロイド 麻薬性鎮痛薬モルヒネ,鎮咳薬コデイン,鎮痙薬パパベリン等の医療上重要なアルカロイドを含む。(2)キナアルカロイド マラリア治療薬のキニーネ,抗不整脈薬のキニジンを含む。…

※「アヘンアルカロイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む