アマチャ(甘茶)(読み)アマチャ(英語表記)Hydrangea macrophylla var. thunbergii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アマチャ(甘茶)」の意味・わかりやすい解説

アマチャ(甘茶)
アマチャ
Hydrangea macrophylla var. thunbergii

アジサイ科の落葉低木。葉に甘みがあるため古くから日本で栽培されている。ガクアジサイヤマアジサイなどとも同一種とみなされている。夏に大きな散房花序をつくり,その周辺部に淡青色または白色の 3~4弁の装飾花をもつ点もヤマアジサイとほとんど違わない。葉を乾燥させたものの煎じ汁がいわゆる甘茶で,甘味(成分はフィロズルチン)があり飲料に供する。江戸時代以後,4月8日の灌仏会に釈迦立像に甘茶をかける習慣があるが,これは釈迦生誕のとき,八大竜王が歓喜して産湯甘露の雨を降らしたという伝説にならったもの。

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栄養・生化学辞典 「アマチャ(甘茶)」の解説

アマチャ

 アマチャ[Hydrangea macrophylla var. thunbergii]というバラ目アジサイ科アジサイ属の灌木の葉をもとに作る甘味のある飲料.

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