甘茶(読み)アマチャ

デジタル大辞泉の解説

あま‐ちゃ【甘茶】

ヤマアジサイの変種。山地に生え、高さ約70センチ。夏、周囲に数個の装飾花をもつ花をつける。葉は乾かすとみが出るので飲用にする。こあまちゃ。あまくさ。
アマチャまたはアマチャヅルの葉を乾燥させて煎じ出した飲み物。4月8日の灌仏会(かんぶつえ)に、甘露になぞらえ釈迦像の頭に注ぎ、また飲む風習がある。 春》「ゆれ合へる―の杓をとりにけり/素十

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大辞林 第三版の解説

あまちゃ【甘茶】

日本特産のユキノシタ科の落葉低木。ヤマアジサイの変種。やや小振りで、栽培もされる。
アマチャ・アマチャヅルの葉を蒸してもみ、乾燥したものを煎せんじた飲料。黄褐色で甘みが強く、食品の甘味料ともする。四月八日の灌仏会かんぶつえに釈迦像にかけ、また、飲む。 [季] 春。 〔「甘茶の花」は [季] 夏〕
[句項目] 甘茶でかっぽれ

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

飲み物がわかる辞典の解説

あまちゃ【甘茶】


ユキノシタ科の落葉低木あまちゃ、またはウリ科の多年草あまちゃづるの葉を乾燥させ、煮出して作る黄褐色の甘い茶。4月8日の灌仏会(かんぶつえ)に、釈迦(しゃか)の像に注ぎかけるならわしがある。

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

甘茶 (アマチャ)

学名:Hydrangea macrophylla subsp.serrata
植物。ユキノシタ科の落葉低木,園芸植物,薬用植物

甘茶 (アマチャ)

植物。ウリ科のつる性多年草,園芸植物,薬用植物。アマチャズルの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

あま‐ちゃ【甘茶】

〘名〙
① アマチャ、またはアマチャヅルの葉を乾燥させて作ったあまい茶。夏から秋にかけて新芽をとり、蒸してよくもみ、青汁をとり除いてから乾燥させる。黄褐色で甘味が強くかおりがよいので、中古以来、香湯の代用として愛用された。四月八日の灌仏会(かんぶつえ)に、釈迦の像に注ぐ風習がある。甘茶水。《季・春》
※多聞院日記‐天正一七年(1589)一〇月二四日「甘茶一袋引之」
※咄本・醒睡笑(1628)八「その中に一人の若衆、甘茶(アマチャ)をのぞみ、多く飲む」
② ユキノシタ科の落葉低木。ヤマアジサイの一変種。高さ一メートル前後。山地に自生するが、長野、奈良、山口などの各県では栽培もされている。あまちゃのき。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
③ 植物「あまちゃづる(甘茶蔓)」の異名。
④ (形動) やり方、考え方、気持などがあまいこと。てぬるいさま。情にもろいさま。
※雑俳・三国志(1709)「あまちゃあまちゃな・小判でわしを切といな」
※浄瑠璃・糸桜本町育(1777)四「マア案じるより産むが安いとあまちゃな母者人

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