アミ類(読み)アミるい(その他表記)opossum shrimp

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アミ類」の意味・わかりやすい解説

アミ類
アミるい
opossum shrimp

軟甲綱アミ目 Mysidaceaに属する種類の総称河口域から沿岸浅海,さらに深海まで約 1000種が記録されているが,淡水に適応した特異な種も数種知られている。日本産は約 200種。一般に体長 1cm内外で,体形はエビ類に似ているが,二叉型の胸肢をもつこと,尾肢の基部に平衡胞をもつこと,雌の胸部に哺育嚢が発達することによって区別される。数個から数十個の卵は哺育嚢内で成育し,ほぼ成体形となって出てくる。海洋では魚類の天然餌料として重要なプランクトンであるほか,佃煮や釣りのまき餌に利用される種もある。(→甲殻類節足動物軟甲類

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android