アムラー遺跡(読み)アムラーいせき(英語表記)el-Amrah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アムラー遺跡」の意味・わかりやすい解説

アムラー遺跡
アムラーいせき
el-Amrah

エジプトのナイル中流域アビドスの南方 9kmのナイル西岸にある先王朝時代初期のアムラー文化標準遺跡。 1896年にフランスの J.モルガンらが,1900~01年にイギリスの D.R.マッキーバーらが調査した。A,B2ヵ所の墓地円形あるいは長方形の墓が数百基発掘されたが,遺体屈葬で,黒頂土器,白線赤色磨研土器,彩文土器,石製容器,パレット,ビーズ,象牙製の腕輪やスプーン,粘土像などが副葬されていた。このほかゲルゼー期,第1,12,18王朝の墓も発見されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android