アムール州(読み)アムール(英語表記)Amur

翻訳|Amur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アムール州」の意味・わかりやすい解説

アムール〔州〕
アムール
Amur

ロシア南東部の州。州都ブラゴベシチェンスク。アムール川左岸のゼーヤ川流域にあり,北はスタノボイ山脈に限られ,南はアムール川をはさんで中国に相対する。南部にゼーヤブレヤ平原があり,ここに人口,経済活動が集中する。北部は針葉樹林帯,南部は混合樹林帯に入る。大陸性気候で,1月の平均気温-33~-24℃,7月は 17~24℃。年降水量 450~900mm。ロシア極東部最大の農業地帯で,春コムギ,トウモロコシ,ダイズ,ヒマワリアマなどの栽培が行われる。トナカイ飼育,毛皮獣の狩猟,飼育も盛んである。鉱工業部門では,採炭,金の採取,木材加工 (マッチ,家具,パネル) ,食品工業 (製粉食肉,水産加工,油脂) などが中心で,近年機械工業も発展してきている。州内交通はおもにシベリア横断鉄道の幹線支線,アムール,ゼーヤ,ブレヤ,セレムジャ各川の水運による。面積 36万 3700km2。人口 107万 3700 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android