スタノボイ山脈(読み)スタノボイさんみゃく(英語表記)Становой Хребет/Stanovoy Hrebet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタノボイ山脈」の意味・わかりやすい解説

スタノボイ山脈
スタノボイさんみゃく
Stanovoi khrebet

ロシア南東部にある山脈。アムール州とサハ共和国の境界に沿って,西のオリョクマ川河谷から東のウチュル川河谷まで東西に約 700kmにわたって延びる。幅は 100~180km。東はジュグジュル山脈,西はザバイカリエの山系へ続く。北極海へ注ぐレナ川水系と太平洋側へ流れるアムール川水系の分水嶺の一部をなす。おもに結晶片岩,片麻岩から成り,平均標高 1500~2000m。最高点は東部の 2412m。標高 1300m以下の斜面タイガにおおわれ,谷底には湿地がみられる。鉱物資源に富み,金,石炭褐炭雲母などを埋蔵。この山脈を越えてハイウェーが通り,北のヤクーツクをシベリア横断鉄道の駅に結んでいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スタノボイ山脈」の意味・わかりやすい解説

スタノボイ山脈
すたのぼいさんみゃく
Становой Хребет/Stanovoy Hrebet

ロシア連邦東部、アムール州とサハ共和国の境に連なる山脈。バイカル湖北東のスタノボイ高原に続いて東に走り、オホーツク海岸に達する。長さ700キロメートル、南北の幅100~180キロメートル。最高峰は2412メートル、平均標高は1500~2000メートル。太平洋岸と北極海の分水界となっている。斜面はタイガ(針葉樹林帯)、山頂部は山岳ツンドラ(永久凍土帯)となっている。

[小宮山武治]

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