世界大百科事典 第2版「アラゲウサギ」の解説 アラゲウサギ【hispid hare】 毛が硬く足が短いウサギ目ウサギ科の哺乳類。ヒマラヤ南ろくヒンドスターン平原のゴラクプールからアッサムまで分布。体長48cm,体重2.5kg前後。日本のノウサギ大であるが,後足が10cm未満と著しく短く,目が小さく,耳介が短く(約7cm),つめが強大など,アマミノクロウサギにむしろ似ている。しかし他のすべてのウサギ類と異なり,体の上毛は太い剛毛(荒毛)。下毛は細く軟らかい。上毛は下半分が灰褐色でその先半分が黒く,先端近くに黄白帯があるため体上面は霜降りがある暗褐色を呈する。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報