アレクサンドール ポポフ(英語表記)Aleksandr Stepanovich Popov

20世紀西洋人名事典 の解説

アレクサンドール ポポフ
Aleksandr Stepanovich Popov


1859.3.16.(3.4.説あり) - 1905.1.13.(12.31.説あり)
ソ連(ロシア)の物理学者,工学者。
元・ペテルブルグ大学教授,元・ペテルブルク大学電気技術学研究所長。
ピェルム(ウラル地方)生まれ。
1895年ペテルブルグで開かれたロシア物理化学会でH.R.ヘルツ発振器コヒーラーを用いて、世界初の無線電信実験について報告。1896年1月「電気振動の受信と記録の装置」を公表。1897年クロンシュタットに無線局を設置。1899年45マイルの通信に成功し、ロシア海軍の無線装備に採用され、軍艦アプラクシン号の座礁を救う。しかし、イタリアのマルコーニに無線の商業化の先を越され、彼ほど評価が得られず1901年ペテルブルグ大学教授に戻る。’05年同大電気技術学研究所長。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android