電気振動(読み)でんきしんどう(英語表記)electric oscillation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電気振動
でんきしんどう
electric oscillation

電気的な振動現象をいう。代表的なものが次の共振回路による振動である。コンデンサにたくわえた電荷を図のように抵抗とコイルを通じて放電するときに,抵抗が小さいと電流はコンデンサの両極の電位が同じになっても止らず,逆にコンデンサを反対向きに充電し,次いでまた逆向きに流れる。この変化をきわめて速く繰返して正弦波に近い電気振動を起す。この場合,回路ジュール熱が生じるとともに,振動数が高いときには空間に電磁波としてエネルギーが放出される。これらエネルギー損失のため電流の強さの振幅は徐々に小さくなり,ついにゼロになる。これを減衰振動というが,トランジスタなどの増幅器によりエネルギーを補給してやれば振動を持続させることができる。またマルチバイブレータなどを用いると非線形特性による弛緩振動として矩形波,鋸歯状波などの波形の電気振動も得られる。これらは非線形回路による振動である。

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大辞林 第三版の解説

でんきしんどう【電気振動】

電気的な振動現象。電流が回路内を高速で往復運動する振動電流と電磁波を含める。

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世界大百科事典内の電気振動の言及

【振動】より

…これを非線形振動,または非調和振動という。
[電気振動]
 前にも述べたとおり,物体の運動以外にも振動の現れる現象は多く存在する。その中でもとくに電気回路に起こる電気振動は,通信機やラジオ・テレビの受信機などに利用され,技術的応用の面で日常生活に欠くことのできないものとなっている。…

※「電気振動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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