デジタル大辞泉
「電気振動」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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でんき‐しんどう【電気振動】
- 〘 名詞 〙 電流が一つの回路の中を高速で往復振動する現象。〔電気訳語集(1893)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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電気振動
でんきしんどう
electric oscillation
電気的な振動現象をいう。代表的なものが次の共振回路による振動である。コンデンサにたくわえた電荷を図のように抵抗とコイルを通じて放電するときに,抵抗が小さいと電流はコンデンサの両極の電位が同じになっても止らず,逆にコンデンサを反対向きに充電し,次いでまた逆向きに流れる。この変化をきわめて速く繰返して正弦波に近い電気振動を起す。この場合,回路にジュール熱が生じるとともに,振動数が高いときには空間に電磁波としてエネルギーが放出される。これらエネルギー損失のため電流の強さの振幅は徐々に小さくなり,ついにゼロになる。これを減衰振動というが,トランジスタなどの増幅器によりエネルギーを補給してやれば振動を持続させることができる。またマルチバイブレータなどを用いると非線形特性による弛緩振動として矩形波,鋸歯状波などの波形の電気振動も得られる。これらは非線形回路による振動である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の電気振動の言及
【振動】より
…これを非線形振動,または非調和振動という。
[電気振動]
前にも述べたとおり,物体の運動以外にも振動の現れる現象は多く存在する。その中でもとくに電気回路に起こる電気振動は,通信機やラジオ・テレビの受信機などに利用され,技術的応用の面で日常生活に欠くことのできないものとなっている。…
※「電気振動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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