イットリウムアルミニウムガーネット(英語表記)Yttrium Alminium Garnet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イットリウムアルミニウムガーネット
Yttrium Alminium Garnet

固体レーザーの母体材料として使われる立方晶系ガーネット型構造をもつ結晶。 YAG (ヤグ) と略称される。 Y3Al5O12 で表される組成をもつ。 YAG結晶に3価の希土類ランタニドイオンを添加し,これらのイオンの励起準位間の遷移発光を利用してレーザー光をつくる。特にネオジムイオン Nd3+ を添加した YAG:Nd3+ はスペクトル線幅が狭く量子効率の高いケイ光線をもち (1.06μm 線が最も強い) ,さらに光学的均一性の優れた結晶が得られるので,レーザー発振に要する励起入力がきわめて低く,優れたレーザー用材料となる。また熱伝導率も大きいので水冷により容易に連続発振も可能である。ヤグレーザーは加工用,医療用などに広く使われている。

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