イデユコゴメ(英語表記)Cyanidium caldarium (Tilden) Geitler

世界大百科事典 第2版の解説

イデユコゴメ【Cyanidium caldarium (Tilden) Geitler】

世界各地の温泉中に好んで生育するイデユコゴメ科の単細胞性の特異な紅藻で,89℃の高温の温泉から採集された記録もある。体は白色がかった緑色で,球形または球形に近い単細胞であるが,多数群生するので全体の様子は緑白色の粉末をまき散らしたようである。細胞は直径約5μmまたはそれ以下で,1個の核と1個の膜状葉緑体をもつ。従来,この藻の分類上の所属にはいろいろと問題があったが,葉緑体が2枚の限界膜に包まれること,クロロフィルaのほかにフィコビリン色素をもつことから,現在では紅藻類と判断されるにいたった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

事実婚

内縁と同様,法律上の婚姻成立要件を欠くカップルの関係。内縁との違いは,当該男女が,現行の婚姻制度に対しなんらかの疑問をもち,積極的・自発的に法律婚を選択しないという点にある。たとえば,今日の法律婚は女...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android