イヌフグリ(読み)いぬふぐり

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イヌフグリ
いぬふぐり
[学]Veronica didyma Ten. var. lilacina (Hara) Yamaz.

ゴマノハグサ科の越年草。茎は基部で分枝して地をはう。葉は卵円形で初め対生、のちに互生してその腋(わき)に花をつける。花冠は4深裂して皿状に開き淡紅色で径約4ミリメートル。(さくか)は亜鈴形でイヌの陰嚢(いんのう)に似るところからこの名がある。イヌノフグリともいう。本州以南に分布し、土手や道端に生えるが少ない。一般によく見られるオオイヌフグリ(オオイヌノフグリ)V. persica Poir.は花が青くて大きく、現在は広く全国に分布するが、明治初期に渡来したヨーロッパ原産の帰化種である。俳句などで一般にイヌフグリとよんでいるのは後者である。[久保多恵子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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