インゲマン(読み)いんげまん(その他表記)Bernhard Severin Ingemann

日本大百科全書(ニッポニカ) 「インゲマン」の意味・わかりやすい解説

インゲマン
いんげまん
Bernhard Severin Ingemann
(1789―1862)

デンマーク詩人小説家初期にはロマン詩人、賛美歌作者として鳴らしたが、やがて『若きウェルテルの悩み』風の恋愛小説『バルナーの詩的放浪』(1813)を出し、のちにはスコット風の歴史小説に転じて、『常勝のワルデマール王』(1826)、ことに『エリク・メンベド王の少年時代』(1828)で全国民の血を沸かせ、いまも少年少女の愛読書となっている。またアンデルセンの若いときからの庇護(ひご)者であった。

[山室 静]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インゲマン」の意味・わかりやすい解説

インゲマン
Ingemann, Bernhard Severin

[生]1789.5.28. トルキルストルプ
[没]1862.2.24. ソーレ
デンマークの小説家,詩人。スコット風の歴史小説で全国民の血を沸せた。代表作『エリク・メンベド王の少年時代』 Erik Menveds Barndom (1828) 。詩集に『朝と夕べの歌』 Morgen og aftensang (37~39) など。

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