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イーシュバラクリシュナ Īśvarakṛṣṇa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イーシュバラクリシュナ
Īśvarakṛṣṇa

2~4世紀頃のインドの思想家。「自在黒 (じざいこく) 」と漢訳される。サーンキヤ派の現存する最古の文献である『サーンキヤ・カーリカー』を著わした。

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世界大百科事典 第2版の解説

イーシュバラクリシュナ【Īśvarakṛṣṇa】

インド六派哲学の一派サーンキヤ学派の現存最古の文献《サーンキヤ・カーリカー(サーンキヤ頌)Sāṃkhya‐kārikā》の著者。4~5世紀ころの人。生没年不詳。漢訳名は自在黒。伝記については不明。中国伝によれば数論師(すろんし)頻闍訶婆娑(ビンドゥヤバーシン)は仏教徒を論破し《七十行頌論》を著したとされ,この伝承を基に高楠順次郎は《七十行頌論》を《サーンキヤ・カーリカー》と,頻闍訶婆娑をイーシュバラクリシュナと同一視したが,現在この説は否定されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イーシュバラクリシュナ
いーしゅばらくりしゅな
varaka

生没年、伝記は不明。5世紀ごろのインドの哲学者。漢訳名は自在黒(じざいこく)。サーンキヤ学派の基本的教科書『サーンキヤ・カーリカー』(数論偈(すろんげ))の著者。その書は仏教の世親(せしん)(400ころ―480ころ)の時期につくられたともいわれる。彼はそれまで同学派に行われていた説を整理し、精神(霊我)と非精神(原質)との二元および25の原理をもって、世界の生成変化(転変説)と解脱(げだつ)論を要約した。同書はのちに多くの注釈書がつくられ、その一つが、546年に中国に渡来した真諦(しんだい)によって『金七十論(きんしちじゅうろん)』として漢訳された。[村上真完]

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