山川 世界史小辞典 改訂新版 「ウィーン世界人権会議」の解説
ウィーン世界人権会議(ウィーンせかいじんけんかいぎ)
Vienna World Conference on Human Rights
国際連合が召集した世界人権会議。冷戦終結を契機に人権の国際化の波が高まるなか,アジア,ラテンアメリカ,アフリカで地域会合を開いたのち,1993年6月にウィーンで開催された。人権と民主主義の規範を普遍化しようとする欧米諸国と,それに反対するアジア諸国とが対立した。会議で採択されたウィーン宣言は,人権問題が国際社会の正当な関心事項であることを確認し,民主主義,発展,人権尊重が相互に依存し,相互に強めあうことを確認した。また人権高等弁務官の設置を国連に勧告した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報