エキュ(その他表記)écu

デジタル大辞泉 「エキュ」の意味・読み・例文・類語

エキュ(〈フランス〉écu)

盾の模様のついたフランスの古い金貨銀貨

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精選版 日本国語大辞典 「エキュ」の意味・読み・例文・類語

エキュ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] écu ) フランスの古い金貨、また銀貨の称。

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改訂新版 世界大百科事典 「エキュ」の意味・わかりやすい解説

エキュ
écu

フランスの旧貨幣。当初は金貨。聖王ルイ9世が1266年初めて鋳造。盾(エキュ)の紋様が付されていたことからこの名がある。1640年ルイ金貨が鋳造され,41年からは,エキュは新鋳造の銀貨の名称となった(白エキュécu blanc)。この金貨および銀貨の公定評価額は,時代によって異なる。聖王ルイ鋳造時には10スー,1640年には5リーブル4スー。エキュ銀貨は,41年3リーブル,1726年以降6リーブルであった。エキュは通貨の名称以外に,価格の単位としても用いられた。この場合は常に3リーブルを表し,モリエールの作品などにこの用法が見られる。
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世界大百科事典(旧版)内のエキュの言及

【ユーロ】より

… これまで1999年に向けていわば〈外堀を埋める〉作業が着々と進められた。単一通貨の名称は95年に,これまでの計算単位のエキュ(ECU:European Currency Unit。ヨーロッパ通貨単位として,1979年のヨーロッパ通貨制度(EMS)発足に際して創設)ではなくユーロと決定され,2002年初めに新紙幣・硬貨の流通を開始し,半年で旧通貨を交換するというスケジュールが決定された。…

※「エキュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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