エスピリトサント州(読み)エスピリトサント(その他表記)Espírito Santo

デジタル大辞泉 「エスピリトサント州」の意味・読み・例文・類語

エスピリト‐サント(Espírito Santo)

ブラジル南東部にある州。19世紀からのコーヒー栽培に加え、近年石油化学工業が盛ん。州都ビトリア

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エスピリトサント州」の意味・わかりやすい解説

エスピリトサント〔州〕
エスピリトサント
Espírito Santo

ブラジル南東部の州。州都ビトリア。大西洋に面して南北に細長く延びる州で,沖合い約 1200kmにあるマルティンバス島とトリニダデ島を含む。東流するドセ川により南北にほぼ2分され,北部は低いアイモレス山脈と海岸平野から成るが,南部では山地が急崖をなして海岸近くまで迫り,南西部の州境にはバンデイラ山 (2890m) がそびえる。沿岸部と河谷は高温多雨であるが,内陸の山地はかなり涼しくしのぎやすい。かつては森林におおわれ,輸出用のローズウッドその他の家具材の供給地であったが,現在森林の大半は破壊されてしまっている。主産業は農業で,コーヒー,カカオ,サトウキビイネトウモロコシなどが栽培される。牧牛も盛んで,肉牛はおもに北部で,乳牛は南部で飼育される。近年養鶏と食品加工を中心とした工業が発展しつつある。大西洋岸の港湾都市であるビトリアから南西のリオデジャネイロへ,また西のミナスジェライス州の鉱山地帯へ鉄道が延び,道路網が発達している。面積4万 5733km2。人口 259万 8231 (1991推計) 。

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