エックルズ(読み)えっくるず(英語表記)John Carew Eccles

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エックルズ
えっくるず
John Carew Eccles
(1903―1997)

オーストラリアの生理学者。メルボルンに生まれる。1925年メルボルン大学医学部を卒業し、オックスフォード大学でシェリントンのもとでシナプス(神経細胞の接合部)伝達について研究し、1929年博士号を取得した。1937年オーストラリアに帰国、シドニーで医学研究所の所長を務めたのち、1944年から1951年までニュージーランドのオタゴ大学教授、1952年から1966年までオーストラリア国立大学教授を務めた。その後渡米し、シカゴ生物医学研究所員、ニューヨーク州立大学教授を歴任した。
 長年にわたり神経生理学の研究に没頭し、シナプス伝達の物理生物学的特性を考察、シナプスに興奮が伝達されるときは、化学的な伝達物質(アセチルコリンなど)が重要な役割をしていることを発見、シナプス伝達の興奮と抑制のメカニズムを明らかにした。その結果、1963年に「神経細胞の膜の興奮と抑制のイオン機構に関する発見」に対してノーベル医学生理学賞が贈られた。同様の研究を進めたA・L・ホジキン、A・F・ハクスリーとの同時受賞であった。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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