エネツ族(読み)エネツぞく(英語表記)Enets

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロシア,シベリアの中部,エニセイ川下流東岸に居住する少数民族。民族名称は「人間」ennecheの意。しだいに近隣のネネツ族同化吸収され,1920年代には人口数十人にまで減少したが,2002年の調査では推計約 300人と報告されている。言語はウラル語族サモイェード語派に属するが,二つの方言をもち,その差異は非常に大きいとみられる。伝統的な生業はトナカイ牧畜と狩猟漁労で,ソビエト連邦時代にはネネツ族やガサナン族とともに,コルホーズソフホーズでトナカイ牧畜や漁労などに従事した。

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世界大百科事典内のエネツ族の言及

【ウラル語系諸族】より

…南群のうちサヤン地方に残留した部分はその後チュルク化されて消滅し,セリクープ族のみが現存である。北群は北上を続け,先住民を同化して現存のネネツ族(ユラク・サモエード),エネツ族(エニセイ・サモエード),ガナサン族(タウギ・サモエード)の各族となる。原フィン・ウゴル文化は青銅器時代になると原フィン文化と原ウゴル文化に分裂する。…

【サモエード諸族】より

…人口3万4000(1979)。言語・文化的に北方群(ネネツ族,エネツ族Enets,ガナサン族)と南方群(セリクープ族)に分かれる。南方群には,話者を失って消滅したカマス,カラガス,コイバル,モトル,ソヨート,タイギ(これらすべてを総称してサヤン・サモエードという)も加えることができる。…

※「エネツ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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