オドントグロッサム(英語表記)Odontoglossum; odontoglossum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オドントグロッサム」の意味・わかりやすい解説

オドントグロッサム
Odontoglossum; odontoglossum

ラン科オドントグロッサム属の総称。中央アメリカ,南アメリカの熱帯・亜熱帯地域の 1500~2000mの高地に約 100種が自生する中・大型ラン。樹上または岩上に着生して生育する。やや扁平な偽鱗茎に数枚の細長い革質葉を頂生させ,偽鱗茎の基部から花茎を伸ばす。花は萼片 (がくへん) と花弁がほぼ同形同大で平開。総状または円錐花序を形成する。白色,黄色,緑色,紫色,褐色など豊富な花色をもつ。美しい大輪花が多く,ほとんどのものに特徴的な斑紋 (はんもん) が入る。園芸品種が多数あり,近縁のオンシジウム属やミルトニア属との間に属間雑種も作出されている。自生地の高原は年間を通じて 15~20℃で,気温の較差が非常に小さいため,夏季冷涼で,冬季温暖な環境を好む。最低7℃,最高 27℃を限度として管理する。

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