オルニトレステス(その他表記)Ornitholestes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルニトレステス」の意味・わかりやすい解説

オルニトレステス
Ornitholestes

爬虫類竜盤目に属する二脚歩行の小型肉食恐竜ジュラ紀後期の北アメリカに生息していた。体長 2mあまりで,ほっそりとした体に小さく長めの頭骨と,屈曲自在の長い首と長い尾をもつ。細長い両足には 3本の足指があって,手の爪は足の爪よりも曲がっており,獲物を捕える指に適していた。オルニトレステスという名は「鳥の略奪者」の意であるが,おもにトカゲ類や小型哺乳類を餌としていたらしい。小型ですばしっこい種類で,その特徴が手のつくりにみられる。頭と首を伸ばして,尾で胴のバランスをとって走ったと思われる。森の下草の地域にすみ,今日の動物の世界で小型哺乳類が果たしている役割を,当時はオルニトレステスが果たしていた。アメリカ合衆国ワイオミング州で完全骨格が発見されている。コエルルスという属名で呼ばれることがあり,これは「中空の尾」の意で,椎骨が中空であることを示す。

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百科事典マイペディア 「オルニトレステス」の意味・わかりやすい解説

オルニトレステス

ジュラ紀後期の肉食恐竜。二脚歩行で陸生。体長2m弱。前肢がかなり長く,鋭いかぎ爪を備えた3本の指をもつ。小型の動物を捕らえたと考えられる。北米分布

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デジタル大辞泉プラス 「オルニトレステス」の解説

オルニトレステス

ジュラ紀後期に生息した竜盤類獣脚類の肉食恐竜。全長約2メートル。化石は北米で発見。二脚歩行。

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