オレンブルグ州(読み)オレンブルグ(英語表記)Orenburg

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オレンブルグ州」の意味・わかりやすい解説

オレンブルグ〔州〕
オレンブルグ
Orenburg

ロシア西部の州。州都オレンブルグ。ウラル山脈南麓の丘陵地帯にあり,西部のオプシチースイルト丘陵,東部のトゥルガイ高原などから成る。ウラル川が州を東から西へ流れ,州の大部分がその流域に属するが,北西部はボルガ川支流サマーラ川の流域に入る。大部分がステップ地帯で,北部,北西部にわずかに森林がみられる。乾燥した大陸性気候で,平均気温は1月-18~-14℃,7月 19~22℃。年降水量 300~450mm。石油,天然ガス,鉄,銅,ニッケルコバルト岩塩などの地下資源に富み,それらの採掘が盛んで,オレンブルグを中心に鉄鋼,石油化学,機械などの工業が発達している。農業部門では 1950年代の処女地開拓政策によりステップの耕地化が進み,春コムギトウモロコシヒマワリなどが栽培され,ウシ,ウマ,ヒツジの飼育も行われる。地方小都市では農産物加工業が発達。州内交通は鉄道,ハイウェーによるほか,ウラル川の一部が水運に利用される。面積 12万 4000km2。人口 219万 3700 (1991推計) 。

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