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カザマンス Casamance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カザマンス
Casamance

ガンビアの南,セネガルのカザマンス川沿いに位置する地方。南部を中心に降雨量が多く,カザマンス川下流域は豊かな植生に恵まれ,マングローブアブラヤシ,ラフィアヤシがその大半を占める。米,綿花,トウモロコシの耕作も行なわれている。大部分はかつてカサ王国と呼ばれ,カサの王(マンサ)はポルトガルとの貿易を積極的に行なった。「カザマンス」の呼称は「カサ・マンサ(カサの王)」をポルトガル語風に読み替えたものである。その後マリ帝国からの移民やジョラ族,フルベ族,マリンケ族などが住みつくようになった。セネガルの中では最も遅く 1903年にヨーロッパ諸国の支配下に置かれ,第1次世界大戦後まで小集団による活発な抵抗運動が続いた。1980年代初頭に,分離独立を求めてジョラ族が組織したカザマンス民主勢力運動 MFDCが台頭。1990年には地域内の行政機関を次々と襲撃し,セネガル政府は軍を派遣,武力衝突が長らく続いた。1993年にいったん停戦が合意されたが,2年後,MFDCから分離した勢力が武力抵抗を再開。1990年代後半までに数千の一般住民が犠牲になり,2万人以上が域外に避難した。2004年に和平協定が調印されたが,一部の反政府勢力はなおも武力抵抗を続けた。

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