カスミノキ(英語表記)Cotinus coggygria; smoke tree; smoke bush

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カスミノキ」の意味・わかりやすい解説

カスミノキ
Cotinus coggygria; smoke tree; smoke bush

ウルシ科の落葉小高木でヒマラヤ,中国などに自生する。花穂は開花後に花柄が糸のように長く伸びて,全体が柔らかな羽毛状になる。その様子から英名スモークツリー (煙の木) 。和名にも,ケムリノキハグマノキ (白熊〈はぐま〉は動物のヤクのことで,ヤクの尾でつくった払子という僧の使う説法道具に由来) などの別名がある。羽毛状の部分は黄緑色や銀色がかった緑白色,紫色を帯びたものまで微妙な色合いをもつ。葉は卵形で秋に紅葉する。水はけのよい土壌を好む。枝がよく伸びて樹形が乱れやすいので,適宜切りつめる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android