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カドゥケウス caduceus[ラテン]

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世界大百科事典 第2版の解説

カドゥケウス【caduceus[ラテン]】

聖なる力を伝える者が携える呪力を持った杖(つえ)。ギリシア語のカリュクスkaryx(〈伝令〉の意)から派生した語と思われ,王権の表象である笏杖(しやくじよう)のように,所持者を守る力がある。本来の形は先端から2本の小枝がのびて本体にからんでいる木の枝で,水脈を探すための占い棒に近い形であったらしいが,後に2匹の蛇が棒をはいあがる形となった。蛇は大地の力をあらわすものと考えられ,ギリシアの医神アスクレピオスは大地的治癒力を伝える蛇のからんだ杖を持っていた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のカドゥケウスの言及

【ヘルメス】より

…なお,錬金術の始祖などとして知られるヘルメス・トリスメギストスは,ヘルメスとエジプトのトートが習合して成立した神格である。 美術作品では,ヘルマイを別にすれば,古くは髯(ひげ)をはやし,衣をまとった男,ときには羊を肩に背負った牧人で表現されたが,前5世紀以降は,翼のついた鍔の広い帽子ペタソスpetasosをかぶり,手にはケリュケイオンkērykeion(カドゥケウス)と呼ばれる杖を持ち,足にも有翼のサンダルをはいた裸身の美青年で表現されることが多い。有名な作品に,オリュンピアから出土したプラクシテレス作の幼いディオニュソスを抱くヘルメス像(前340ころ)がある。…

【螺旋(螺線)】より

…らせんはまたしばしば杖(つえ)にからむ蛇の形であらわされ,生命力,権威などの力の象徴である。ギリシアの医療神アスクレピオスのもつ杖や,ヘルメス神の持物のカドゥケウスにおける二重の蛇の螺旋は,いずれも超自然的な力を示す。インドのヨーガにおける性力(シャクティ)の根源であるクンダリニーも同様の表象といえよう。…

※「カドゥケウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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