カホーラウェ[島](読み)カホーラウェ

百科事典マイペディア 「カホーラウェ[島]」の意味・わかりやすい解説

カホーラウェ[島]【カホーラウェ】

ハワイ諸島マウイ島の南側に位置する島。1898年,米国のハワイ併合以降,米国軍が接収し,射撃演習場として使用してきた。現在定住民はいないが,ハワイ先住民遺跡があり神聖な価値を持つため,島の返還要求運動が1975年に始まった。1976年以降,着弾地に立ち入るなど運動団体による演習阻止行動が続き,軍当局が逮捕検束などを繰り返して両者の間に緊張が続いた。1993年末に演習の停止と島の返還が決まった。ハワイ先住民運動の一つの象徴的存在である。

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