演習(読み)えんしゅう

精選版 日本国語大辞典 「演習」の意味・読み・例文・類語

えん‐しゅう ‥シフ【演習】

〘名〙
学問技芸などを繰り返して習うこと。けいこ練習
※通俗赤縄奇縁(1761)二「街に出、斯文の模様を演習(ヱンシウ)(〈注〉ケイコ)し」
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉四「戯台(しばゐ)に出る演習として」 〔長生殿偸曲
軍隊で、実戦に慣れ、また、平素訓練した戦闘能力をためすために、実戦の状況を想定して行なう、軍事行動の練習。
※将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉六「演習の為としては奴隷を襲撃せしむるも可なり」
大学などの授業方法の一つ。学生に研究発表をさせたり、全員で討議を行なったりするもの。ゼミナール。セミナー。
侏儒言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉批評学「就いては演習の題目佐佐木茂索(もさく)氏の新著『春の外套』を出しますから」

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デジタル大辞泉 「演習」の意味・読み・例文・類語

えん‐しゅう〔‐シフ〕【演習】

[名](スル)
慣れるために繰り返し習うこと。練習。「演習問題」
実戦や非常時を想定して行う訓練。「実弾演習」「消防演習
大学・大学院などで、教授の指導のもと学生が研究・発表・討議を行うことを主眼とした、少人数の授業の形式。ゼミナール。ゼミ。
[類語]実習ゼミナールフィールドワーク練習リハーサルらし下稽古したげいこ習練訓練特訓稽古けいこ温習おさらいトレーニングエクササイズレッスンゲネプロ寒稽古通し稽古舞台稽古立ち稽古稽古事鍛錬練磨練成修業修練教練試練

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普及版 字通 「演習」の読み・字形・画数・意味

【演習】えんしゆう

練習する。

字通「演」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の演習の言及

【ゼミナール】より

…大学における教育形態として重要な位置を占め,教師が一方的に研究成果を教授する講義形式と対照をなす。ラテン語のseminarium(〈苗床〉の意)を語源とし,英語ではセミナー,日本語では演習と訳される。ヨーロッパですでに16世紀に,僧職者の養成などでこの種の教育が始められたといわれるが,大学の教育法としては,ドイツの言語学者ゲスナーJohann Gesnerがゲッティンゲン大学で創始したとされる。…

※「演習」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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