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カンガルーケア かんがるーけあkangaroo care

知恵蔵の解説

カンガルーケア

タッチケアに類似した新生児ケア。南米コロンビアで始まったといわれる育児法で、親が直接赤ちゃんを素肌に抱いて保温する。日本では、親子の肌が触れ合うことで、親子のきずなの成立を目指している。これらの新生児ケアは新生児集中治療室(NICU)の6割近くがとり入れている。

(中村敬 大正大学人間学部人間福祉学科教授 / 2008年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

カンガルーケア

新生児の呼吸数や心拍数が落ち着いて母子関係が深まり、母乳の出がよくなるとして、日本では1990年代から導入された。カンガルーの親子のように見えるのが名称の由来。日本周産期・新生児医学会など8団体は2012年10月、実施の留意点を盛り込んだ「ガイドライン」を公表。ケアの呼び方を「早期母子接触」とした。

(2013-09-10 朝日新聞 朝刊 3社会)

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デジタル大辞泉の解説

カンガルー‐ケア(kangaroo care)

生まれたばかりの赤ん坊を母親に抱かせる保育法。特に、全身状態が安定した早産児に対してNICU(新生児集中治療室)で行われるものをいう。発展途上国で保育器不足を補うために始まったが、新生児の呼吸が安定する、母乳の分泌が促進される、母子の絆が深まるなどの効果があるとして広まった。KCカンガルーマザーケア。→早期母子接触

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵miniの解説

カンガルーケア

出産後すぐに新生児を母親の素肌の胸の上で抱くケアの方法。1989年、コロンビアのボゴタで始まったとされており、出産後すぐに親と離し保育器に入れる方法と比べ、親子のきずな作りや母乳育児の促進、育児放棄の減少といった効果があると言われている。日本では93年に、厚生労働省がWHO/UNICEFの「母乳育児を成功させるための10カ条」を後援したことを契機に急速に普及した。正しいケア方法の指導や新生児の異変に対応するため、病院スタッフの厳重な管理のもとに行われなければならないが、ケア中の事故も相次いでおり賛否両論がある。2011年には、病院側が母親にカンガルーケアを行わせた状態で放置し経過観察を怠ったため、男児が脳に重い障害を負ったとして、12年10月、両親らが当該病院と国を提訴した。

(2012-10-19)

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