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早期母子接触 ソウキボシセッショク

デジタル大辞泉の解説

そうき‐ぼしせっしょく〔サウキ‐〕【早期母子接触】

通常の出産で生まれた新生児を、分娩室で母親に抱かせること。母子が直接肌を触れ合うことで、母乳の分泌が促進される、母子の絆が深まるなどの効果があるとされるが、出生直後の新生児は呼吸や循環の機能が不安定であるため注意深い観察と十分な管理が必要。→カンガルーケア

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

早期母子接触
そうきぼしせっしょく

出生直後から母子が直接肌を触れ合い交流する育児法。母子の絆(きずな)が強まり、母乳保育も進みやすいとされる。一般的には、カンガルーケアkangaroo careともよばれている。カンガルーケアは、1978年に南アメリカ、コロンビアの首都ボゴダにおいて保育器不足への対策から生まれ、低出生体重児の死亡率低下や養育遺棄の減少などの効果がみられたことから世界中に広まった。日本では、1996年に聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院周産期センターが導入したのをきっかけとして全国に普及した。
 2012年(平成24)10月、日本周産期・新生児医学会、日本産科婦人科学会など8団体は厳密には「早期母子接触」と「カンガルーケア」を区別すべきだとの要望書を厚生労働省に提出した。それによると、早期母子接触は、出産直後の新生児を母親が分娩(ぶんべん)室で抱く育児で、カンガルーケアは新生児集中治療室(NICU)でケアする低出生体重児の保育に限定する、とされている。
 看護師が見守るカンガルーケアに対し、分娩室での早期母子接触は母親任せが少なくなく、新生児の容体が急変することがまれにあり、トラブルにつながることもある。新生児の体温や呼吸状態、母親の体勢などを十分に観察し、看護師や助産師が付き添って安全を図る必要がある。前記要望書には、カンガルーケアは語感から安全とのイメージが強いため、早期母子接触という表現で注意を喚起すべきだ、との考えが盛り込まれている。[田辺 功]

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