カンポバッソ(読み)かんぽばっそ(英語表記)Campobasso

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンポバッソ」の意味・わかりやすい解説

カンポバッソ
かんぽばっそ
Campobasso

イタリア南部、モリーゼ州州都。人口4万6860(2001国勢調査速報値)。アペニン山脈中の標高786メートルの地に位置する。ランゴバルド人が支配していた時代に建設された。1732年以降、城壁の外の平地部に、カンプス・バッススCampus bassusとよばれた新市街が形成された。現在、地方行政の中心地ではあるが、経済構造は依然として伝統的な枠を出ていない。農産物の生産・加工と、刃物ナイフ、鋏(はさみ)など)の手工業生産が主要な産業である。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンポバッソ」の意味・わかりやすい解説

カンポバッソ
Campobasso

イタリア中部,モリーゼ州の州都。カンポバッソ県の県都でもある。ナポリ北北東約 85km,城壁で囲まれた古い町は丘の上にある。 1732年に人々は旧町を放棄し,平野に新しい町をつくった。旧町にはカステロモンフォルテ城 (1459) やロマネスク建築の聖レオナルド,聖バルトロメオ,聖ジョルジョ聖堂などがあり,新しい町には聖堂と博物館がある。ナシ,チーズを産し,タイル石鹸,刃物などがつくられている。町はベネベント-テルモリ間の鉄道途中にある。人口5万 163 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のカンポバッソの言及

【モリーゼ[州]】より

…1963年の法律によりアブルッツィ・エ・モリーゼ州から分離して州に昇格。カンポバッソ,イゼルニアの両県からなり,州の90%が高地である。州都はカンポバッソ(人口4万8291,1981)。…

※「カンポバッソ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android