大学事典 「キング・サウード大学」の解説
キング・サウード大学[サウジアラビア]
キング・サウードだいがく
首都リヤドにあるサウジアラビアで最も古い,国を代表する国立総合大学。第2次世界大戦後の石油開発の本格化によりサウジアラビアでは経済発展が始まるとともに,国家開発を担う人材育成が課題となった。このため,1957年,サウード第2代国王(在位1953-64)は初の大学としてリヤド大学(サウジアラビア)を設置。1982年にキング・サウード大学と名称変更された。初めに文学部が設置され,9人の教員が21人の学生を教育した。2015年時点で人文,理学,経営,工学,農学,医学,歯学,看護,教育,コンピュータ,情報の各学部を擁し,6万5000人の学生が学ぶ。材料工学,バイオテクノロジー,理数教育開発の研究センターを備える。イスラームの影響で男女のキャンパスは分かれているが,3万人の女子学生を収容する新キャンパスの建設プロジェクトがアブドゥッラー第6代国王(在位2005-15)により2013年に開始。2015年のタイムズ誌のアジア大学ランキングでは72位。
著者: 和氣太司
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報