ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キンバリー高原」の意味・わかりやすい解説 キンバリー高原キンバリーこうげんKimberley Plateau オーストラリア,ウェスタンオーストラリア州北部,グレートサンディー砂漠の北にある広大な地域。面積約 36万 km2。年降水量は 500mmをこえる。硬い地層の残丘が北西から南東に走り,起伏が激しく,最高点は 936mのオード山。平均標高 610m。河川は曲流し,深い先行谷を刻む。海岸は狭く深い入江が多く屈曲に富む。南部の東から西に流れるフィツロイ川沿岸には森林が多く,西斜面は広大な牧場。内陸部の赤色の土地には灌木が密生。北部では安山岩が風化作用により肥沃な草地を形成し,やせた砂岩の地にはスピニフェックス (イネ科) が群生。かつてホールズクリークで金採掘が行われた。ダイヤモンドの採掘が行われ,ボーキサイトの埋蔵が知られているが開発は計画段階にとどまっている。キンバリー統計地区 (人口2万 9393〈1991推計〉) とほぼ同じ範囲をさす。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by