クロムドライ遺跡(読み)クロムドライいせき(その他表記)Kromdraai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロムドライ遺跡」の意味・わかりやすい解説

クロムドライ遺跡
クロムドライいせき
Kromdraai

南アフリカ共和国,ヨハネスブルクの西方にある遺跡。この遺跡から発見された猿人の化石骨を 20世紀前半 R.ブルームパラントロプス・ロブストゥスと命名した。その後スワルトクランス遺跡で発見されたパラントロプス・クラシデンスとともに,アウストラロピテクス・ロブストゥスとして1種にまとめられた。年代は不明であるが,更新世中期の初め頃ではないかと考えられている。出土した石器は,発達したオルドワン期のものであり,東アフリカタンザニアにあるオルドバイ遺跡層位に対比すると第2層にあたる。 1999年周辺地域とともに世界遺産文化遺産に登録。 (→アウストラロピテクス類 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む