クロム・イエロー(英語表記)chrome yellow

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロム・イエロー
chrome yellow

絵具の色名の一つ。クロム酸鉛 PbCrO4 を主成分とする黄色顔料黄鉛ともいう。製法の条件によって結晶構造を変えて,レモン,ライト,ミドル,ディープ,オレンジ,バーミリオンなど,各種の色相がつくられる。 1797年クロム元素が発見されてのち,1809年に N.ボークランによって化学的製法が発明され,18年には工業的に製造されるようになった。精製過程で洗浄の不十分なものには可溶性の鉛やソーダ不純物が残るので,硫化しやすく,精製したものでも時がたつにつれて色相が暗くなる。それを防ぐには,絵具が乾燥したらワニス被覆を施すとよいが,それでも十分とはいえない。

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