グルコース1-リン酸(読み)グルコースリンサン

化学辞典 第2版 「グルコース1-リン酸」の解説

グルコース1-リン酸
グルコースリンサン
glucose 1-phosphate

glucose 1-dihydrogen phosphate.C6H13O9P(260.14).動物植物中に広く存在する.UDP-グルコースを介して,植物ではデンプン生成の前駆体として,動物ではグリコーゲンの前駆体として重要な化合物であり,また同時に,デンプンやグリコーゲンの解糖過程の初期生成物でもある.筋肉中から得られ,化学的には,α-アセトブロモグルコースとジフェニルホスファートの銀塩から合成される.+120°(水).バリウム塩,カリウム塩は安定である.正リン酸より酸性は強い(pK1 1.11,pK2 6.13).[CAS 59-56-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android